きくちふるさと水源交流館
きくちふるさと水源交流館は、菊池東中学校の跡地を活用したまちづくりとグリーンツーリズムの拠点施設です。
3,616名の 卒業生を送り出した東中も、平成12年3月、生徒数の減少により廃校となりました。
地域の心のよりどころでもあった思い出深いこの校舎を何とか保存し、地 域の活性化のため有効活用しようと住民が中心になり協議を重ね、平成15年から子どもと農業体験の活動を中心にすえ、活用をすすめてきました。
その後南側研修棟の改修も行われ、平成16年「きくちふるさと水源交流館」 として開館しました。現在、地元住民によるNPO法人「きらり水源村」が菊池市 より指定管理者として委託を受け運営し ています。
菊池渓谷のすぐ近くにあるこの地域は、むかしから『水源』と呼ばれてきました。清流のかもしだす山郷の雰囲気を満喫し、木造校舎のなつかしい空気にふれ、たくさんの思い出をつくってください。みなさまのご来館、ご利用をお待ちしております。
施設概要
1.きくちふるさと水源交流館とは・・・
- (経緯)
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- 2000年3月に旧菊池市立菊池東中学校が廃校
- 地元住民・・・
- 伝統と歴史のある校舎を何とか残したいという希望と維持管理や補修を集落の住民で負担し続けることは難しいという課題の狭間にあった。
- 菊池市・・・・
- グリーンツーリズム体験施設としての活用について、NPO法人九州沖縄子ども文化芸術協会へ業務委託し検討を行った。
- 旧校舎を“きくちふるさと水源交流館”としてグリーンツーリズムの拠点施設に活用していくこととなった。
- きくちふるさと水源交流館の維持管理、グリーンツーリズムの企画運営を行うため、2004年1月“NPO法人きらり水源村”を設立。(水源村・・・当該集落が昭和の大合併前は水源村という村名であったことに由来)
- 2000年3月に旧菊池市立菊池東中学校が廃校
名称 | きくちふるさと水源交流館 |
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管理者 | NPO法人きらり水源村 |
活用内容 | グリーンツーリズム拠点施設(宿泊、飲食、グリーンツーリズムに関する体験) |
2.きくちふるさと水源交流館の目指すもの
- 【地域外に対して】
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- グリーンツーリズム拠点施設
(都市住民が農山村に滞在し、自然や地域の方々と触れ合う)
- グリーンツーリズム拠点施設
- 【地域内に対して】
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- 地域の食、人との交流を通じて地域文化・伝統を継承
- 地域の方々(特に農家の女性)の生き甲斐、社会との関わりの場の提供
- 地域の自立・活性化
- 【活動を継続できているポイント】
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- (背景、人材)
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- 地域のコミュニティが存続していた。(各区長など地域の核になる人がいた)
- 菊池東中学校の校舎を残すため、地元の協議会による議論を行うベースがあった。
- 明確な理念(地域活性化等)はなくとも、ミッション(校舎の保存等)とそれに向けての計画を持っていた。
- きらり水源村という器に、若い外からの人材を得ることができた。
→誰が何をやるか(まとめ役=区長、実働役=加工部、新たな仕掛けとコーディネート役=きらり水源村)という役割が見える形で進めてきた。
- (活動)
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- 国際交流など、今までの日常生活では得がたい水源村の取組に対する “価値付け”がされてきた。
- 活動に参加する人は、「働くこと=生きること=楽しむこと」という価値が成立。
その価値とは新たな出会い、外の人に喜ばれる(活動の成果が実感できる)、親戚と違って適度な距離にある人との共同作業が刺激になる(ボケ防止)等。
(“金”で価値付けするのは打算的であり、“誇り”や“癒し”のような価値を 考えていかなければ、息の長い取組にならない。) - 住民を巻き込む仕掛けとして、“きらりびと”と呼ばれる制度を用いている。
「自分のできること」を登録するもので、現在は約50名登録されている。
登録者は外から来た人へ「自分のできること」を教える。
→地域に伝わる技や知恵、文化等を後世に繋ぐ意味でも有効と思われる。 - 参加住民の意志を最大限に反映しつつ、新たな仕掛けを用意し、失敗も含めながら活動が行われている。(参加住民が常に新しい印象を受ける工夫)
- 一度に大規模な取組を行うのではなく、第1期(南側校舎改築)、第2期(北側校舎改築)と少しずつ活動実績を積み重ねてきた。キャパシティーが限られることで“良質”な客を得ることができる。
(大量の顧客→悪い客の存在→悪評の垂れ流し→「悪貨が良貨を駆逐する」)
→参加住民が日常では得られない価値を得られ、新たな方向性を含めながら、少しずつ活動が拡大されてきた。